不動産の価値を査定する専門家について
不動産の価値を査定する専門家について
大量生産されている工業製品であれば、一般の人でもある程度は価値の目安がわかるはずですが、不動産のように世の中にひとつとして同じものがない物件の場合には、なかなか適正な評価をするのはたいへんです。そこで土地や建物の価値を判断する専門家として、不動産鑑定士とよばれる人たちがいます。不動産鑑定士は国家資格をもつエキスパートであり、国土交通省が定めた基準にしたがい、専門的な観点から土地や建物の評価を客観的に行います。その方法はいくつかありますが、代表的なものでは、対象物件の再調達原価をもとにする原価法、周辺類似の取引事例とのかねあいで評価をする取引事例比較法、賃貸などによる収益と利回りで検討する収益還元法が挙げられます。いずれも正確性や妥当性では専門家にまさるものはありませんので、特に規模が大きな都会の物件や、業務系のビルなどの取引において、不動産鑑定士による評価が活用されています。逆に一般のマイホームの売買などでは、費用をかけてここまでの専門的な評価を行うことは稀といえます。
不動産の価値を知りたいなら不動産鑑定士に相談しよう
今自分が所有している土地や物件の正当な価格を知っておきたいと思ったことはないでしょうか。ずっとそこに住み続ける強い意志があるのであれば全く問題ありませんが、様々な問題から売却することを余儀なくされてしまった場合、少しでも高く売りたいと思うのが普通の感覚だからです。 しかし、実際には土地の相場などを正しく知っていないと価値まで導き出すことは非常に困難だと言えるので、どうしても所有している不動産の価値を知りたいのであれば一度不動産鑑定士に依頼して見てもらってみてはいかがでしょうか。 不動産鑑定士の存在についてもっと詳しく紹介していくと、全国にわずか8千人程度しか存在していないことが分かっており、希少価値な資格保有者でもあります。主な業務に関しては、不動産自体の適正な値段を導き出すことができる点、また法律に基づいた不動産鑑定評価書を作成するなど様々にあります。 責任感が強くて誠実な対応をしてくれる方がとても多いので、興味を持たれた方はぜひ一度頼ってみることをおすすめします。